· 

ローマからポンペイ遺跡(日帰り旅)

電車を使ってローマ(テルミニ駅)からナポリ経由でポンペイ遺跡へ。

私達が行ったのは2023年9月。

個人で電車を乗り継いで行く方法(最新・おすすめ情報など)をお伝えします。


日本で事前予約①

ローマからナポリ往復は新幹線を利用。

イタリア国鉄とITALOという私鉄が、ほぼ同じ路線を走っており、今回はITALOを指名。

 

乗車券は、どちらも当日に現地で買えますが、

日本と違って事前購入すれば大幅に安く買えます。

(もちろん値段に釣られて事前予約しました)

 

利用したのは、OMIOというサイト。

日本語対応していたので、数ユーロの手数料がかかっても

安心料として予約しました。

(右はPCサイト、スマホアプリもあり)

 


利用日は9月8日で予約は5月27日。

確か3ヶ月前ぐらいから予約できたと思いますが、

早ければ早いほど安いみたいです。

 

もっと安いチケットもあったのですが、

・Primaというちょっといい座席

・少しの手数料でキャンセルや時間変更可能

にしたので、一人片道€30.9(サイトの手数料込み)。

 

ちなみに、当日はいくらか現地で確認したら、

倍近い金額だったと記憶してます。

 

予約が完了すると右のQRコードが付いたPDFファイルがメールに送られてくるので、プリントアウトするかスマホアプリで画面表示すれば改札を通れます。



日本で事前予約②

基本的に事前予約すると、日程や時間に縛られるので、あまり好きではないですが、ポンペイ遺跡はガイド付きの方が楽しめるかなと思って、日本語ガイド付きのツアーを予約。

 

少人数、日本語対応、ツアー時間、値段などを比較して選んだのは、Tiqetsのガイドツアー。

 

もうちょっと遅い開始時間が良かったけど、

11時の次は15時だったので、やむなく11時を選択。

 

そのため、このツアーに間に合うために

余裕を持ってローマを出るには、7時台の新幹線となり、

残念ながら、ホテルの朝食時間には間に合わないので

仕方なくテルミニ駅の構内でパンと飲み物を購入。

新幹線の車内で食べました。

 

注意点としては2つ。

「イタリアの電車は40分以内は遅延とは言わない」

らしいので、余裕を持った時間に出発すること。

(行きはほぼ定刻通りでしたが、帰りは1時間半ほど遅れました・・・やっぱり!)

それと、このツアーの受付場所が分かりづらいので

前もってGoogleマップなどで位置確認を。



1.ローマ(テルミニ駅)で新幹線に乗車

YouTubeなどで「悪名高いテルミニ駅」と事前に聞かされたせいか、警戒して駅での写真はあまりないです。

(実際のところ、危ない目に遭ったわけではないので、時間帯や怪しい人物に近づかなければそれほど恐れることはないかもです)

 

事前の情報通り、乗車する列車が何番線のホームに来るかは、直前でないとわかりません。

確か出発の15分くらい前に電光掲示板に表示されたと思います。それまでは、気長に待ちましょう!

 

写真は朝7時ちょっと過ぎのテルミニ駅。

大混雑ではないものの、それなりに人は多いです。


乗る列車のホームが確定したら、目的のホームへ。

事前にチケットを購入していたので、

改札でQRコードをかざしてすんなり入れました。

 

今回乗車するのは、ITAROという私鉄の特急。

先端はこんな感じでカッコいいです。

テンション上がりながら

予約した座席のある車両へGO。

 


社内はこんな感じ。

1−2配列で座席幅もゆったり。

 

今回は、上から2番めのグレード「Prima」を

せっかくなのでチョイス。

 

定刻通り、7:40に何事もなく発車しました。

(日本ではオンタイムでホッとしないけど、

 なんたってここはイタリアだから・・・)


余談ですが、

Primaグレードは、飲み物、スナックとお手拭きが配られます。

 

確か

飲み物・・・コーヒー、ミネラルウィーター、ジュースなど

スナック・・ナッツまたはクッキー

からそれぞれチョイス。

 

日本の車内販売みたいなワゴン車で

スタッフが一人づつオーダーに対応してくれます。

(いい気分)

 

とても快適な列車で

外の景色はイマイチだったけど、

1時間ちょっとの乗車時間は、アッという間に流れます。

(この次に乗り継ぐ電車とは雲泥の差?)



2.ナポリ駅で列車乗り継ぎ(ここがポイント!)

一般的には、ナポリ中央駅(Napoli Centrale)で次の列車の乗り換えますが、時間の余裕があり、座っていきたい方にお勧めな乗り継ぎ方法。

 

ベスビオ周遊鉄道のポンペイスカビ駅へ行くのであれば、

ナポリ中央駅ではなく、始発駅のナポリポルタノラ(Napoli Porta Nolana)駅から乗ることをお勧めします。

 

メリットは、始発駅なのでほぼ間違いなく座れること。

デメリットは、約10分ほど街なかを歩くこと。

 

超悪評高いナポリ駅周辺ですが、普通に歩く分にはなんの問題もなく、目的地まで行けました。

Googleマップを見ながら歩けば簡単なルートです。

駅の入り口はこんな感じです。

チケット売り場や改札はこの階段を降りたところです。

 

ターミナル駅ですが、それほど大きくなく

こじんまりした駅でした。

 

トイレは有料で€1。


スリやかっぱらいに警戒し過ぎて、乗換駅の写真はありません。

地下に降りたところに改札があり、そのさらに右奥にチケット売り場がありました。自販機は見当たらず、窓口で行き先と人数を伝えて買いました。

「ポンペイスカビ、ツーパーソン」

(指でピースをしながら・・・これでOK!)

 

ただ、一人€3.3で二人で€6.6なので、€10札を出したら

「細かいのないのー!」と不満げに言っていた。ヨーロッパらしいなー。

(たぶんこう言ったであろうとの想像ですが)

 

 

右の写真は、ポンペイスカビ駅へ向かう車内(ソレント行き、乗った列車は快速電車で2つ目の停車駅が目的駅)。

始発駅では全員座れましたが、次のナポリ中央駅からは

観光客がドカッと乗ってきて座れない人が多数。

 

乗り心地も良くない(車両は古く、アトラクションのように揺れるし、沿線の木の枝を擦りながら爆走する)ので、このまま立った状態で40分も乗車するのはきついので、やっぱり座ったほうがいいです。

 

ちなみに、車内ににトイレなどはありません。

ITALOみたいに期待しない方がいいです。

 

それと、時刻表ですが頻繁にダイヤ改正があるようで、事前に調べた時刻表が古かったです。最新のものを調べるか、時間に余裕を持って行動する必要あり。

だいたい1時間に1本は、ソレント行きがあるみたいですから、1本くらい乗り逃しても大丈夫なくらいの余裕があるといいでしょう。

(我々もタッチの差で乗り逃してしまいましたが、次の電車でも間に合うようにしていたので問題なしでした)

 

 



3.ポンペイスカビ駅からポンペイ遺跡まで

ポンペイ遺跡は広いので、いくつかの入り口があり、

我々はツアーの受付場所があるポンペイスカビというローカルな駅で下車しました。

この駅の写真があってもいいのですが、なぜか1枚もなくて残念。

 

左の写真は、ツアーデスクのあるテントですが、駅から少し歩いて分かりにくい場所のため、事前に調べておくことは必須。

歩いて10分ほどで到着。

 

でも、スタッフの人は親切で、最後に100%フレッシュオレンジジュースが無料で頂け、暑い日だったのでこれが美味しかったです。



4.ポンペイ遺跡観光

約2時間ほどのツアー。

現地のガイドさんですが、日本語は上手です。

 

とにかく遺跡は一つの街なので、1日では回りきれない広さ。

かなり歩きますので、動きやすい格好で。

 

遺跡の説明は、代表的な写真だけ掲載して省略します。



5.遺跡観光後に時間が余ったら

ポンペイ遺跡の観光後に時間が余ったら、

ナポリまで戻って市内観光したいと思っていました。

 

ただ、主な観光施設は事前予約が必要で

どれくらい時間が余るか分からなかったので

当日まで得意のノープランでした。

 

ツアーガイドさんに、

「ナポリ考古学博物館は予約がないと入れませんか?」

と聞いたところ

「そんなことありませんよ。当日でも大丈夫」

という返事だったので、行き先は決定。

 

とりあえず、ナポリ中央駅まで電車で行って

スマホで行き方を調べながら、

地下鉄に乗り換えて向かいます。


ナポリの地下鉄は、ローマの地下鉄と同等または

それ以上に危ないとされているので、気を緩めずに乗車。

 

真夏なのに冷房が効いていないので車内はサウナ状態。

しかもかなり混んでました。


駅から歩いて5分ほどで到着。

 

そして、予約なしで無事に入館。

入り口で手荷物を強制的に預けさせられます。

 

ここもあまりエアコンが効いていなかったけど、

歴史や文化に興味がある人にはいいかも。

 

本当は、ナポリ湾が見える丘とか城に行ければと思いましたが、事前予約が必要だったり、やばいタクシーには乗りたくなかったので、今回はパス。



6.あとがき

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

旅にはハプニングは付き物ですが(それがいい思い出になることもありますが)、事前に知っておくと良いこともあります。

 

イタリアは、治安い、交通機関の時間が読めない、主な観光地は事前予約が必要など、日本との違いに戸惑うことも多いですが、今になって思えば、それも旅という醍醐味の一つ。次に行く時はもっと大胆な行動ができると思っています。

(トレビの泉にコインを投げたのでもう1回あるかも・・・)

 

これから同じような旅をする方に、少しでも参考になれば幸いです。